こんにちは。AWESOME JAPANの土居です。 このサイトではKICKSTARTERのプロジェクトを主に紹介していますが、今回はヘッドフォンをキックスターターで開発したい人向けにヘッドフォンプロジェクトのプロジェクト内容をまとめてみました。

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今までテクノロジーのカテゴリーの中でヘッドフォンに関するプロジェクトは124プロジェクト存在し、その内成功したプロジェクトは53プロジェクト、つまり、約43%となっており、テクノロジーの成功率が約20%と言われている中では成功率が高い分野となっています。一方、デザインの分野では81プロジェクト存在しその内29プロジェクトが成功しており、成功率は約35%、デザインの成功率は約33%となっており、テクノロジー分野でのプロジェクトのほうが比較的成功率は高いようです。また、テクノロジー分野で成功したプロジェクトのうち、約42%が日本円で約1,000万~1億円調達していることが分かります。

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テクノロジー分野におけるヘッドフォン調達金額

 

そして驚くのは、デザイン分野のうち2つのプロジェクトは1億円以上の資金を調達していることが分かりました。

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それでは、次にヘッドフォンプロジェクトの中から、成功したプロジェクトのプロジェクトページ,リワードの設定,アップデートの更新回数・内容をまとめてしました。

大成功をしているヘッドフォンプロジェクトの共通点

まずは、こちらをご覧ください。

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5つのヘッドフォンプロジェクトのプロジェクトデータ

これらは、OSSIC X, The Dash, The ultimate sleep sanctuary, Aivvy Q, Glowと比較的調達金額が高い5つのプロジェクトのデータをまとめたものです。まとめていく中で、5つのことが分かりました。

  1. 目標金額は約1,000~3,000万にすることで、製品が開発できる最低限の数字に抑えている
  2. 移送費を含めた平均単価は約2万円~4万円としている
  3. リワード(報酬)の種類を約10種類ほど用意している
  4. プロジェクト内容を動画や画像で紹介することで直感的に理解できるようにしている
  5. アップデートをこまめに行っている

 

以上のことが分かりました。以下に詳細を書いていきます。

まず、1についてですが、基本的にどのプロジェクトもストレッチゴール(段階的ゴール)を用意することで、最低限のゴールと、様々な機能を追加したゴールを用意することで、プロジェクト成功確率を高めようとしていることが分かりました。

2については、ヘッドフォン単体の価格としては高価格帯に思われますが、予定販売価格より割安にしているプロジェクトが多く、一般的な価格よりお得な製品が多く存在しています。そのため、プロジェクト申請を行う際には、自分達が販売したい価格ではなく、キックスターターではどれくらいの価格で販売しているのかを気にする必要がありそうですね。

3については、お礼のメールから、製品の早期割引、ミュンヘンで行われるオクトーバーフェスに招待など、お手軽に注文できるものから高額な製品まで様々な報酬を用意しています。ちなみに、最もバッカー(購入者)が集まる報酬は、メインの製品になりますが、成功しているプロジェクトは、様々なバッカーに対応できるように色んな工夫をしているようです。

4は、プロジェクト紹介ページの説明を動画や画像に集約することで、直感的にプロジェクトの内容を理解できるようにしていることです。プロジェクトによっては、記載していない情報もありますが、製品のPR動画、製品説明、製品の新規性、製品の特徴、メディアへのプレス、製品のディテール、製品の仕様、テストユーザーの感想、ストレッチゴール、開発チーム紹介、製品開発からお届けまでのスケジュール、リスクとチャレンジ、FAQ、以上の項目は必ず記載していました。バッカーに製品の魅力を伝えることは勿論のことですが、製品をちゃんと作って届けることを信用してもらうため、詳しい内容を記載しているのだと思われます。そして、これだけ記載する内容があるため(プロジェクトによってはさらに項目があります)バッカーが見飽きてしまわないように、動画や画像で説明することで、最後までプロジェクト内容を知ってもらおうと工夫しているのが伺えます。

5については、プロジェクト開始から製品を届けるまで、どのプロジェクトも細かにアップデートを行っています。内容は、お礼のメッセージや、プロジェクトメンバーの紹介等、様々なものがありますが、ヘッドフォンの色をバッカーに投票して欲しい、新しいリワードの追加、バッカーの質問への回答など、プロジェクト内容にバッカーを巻き込んでいくことで、一体感をもたせ、プロジェクトを盛り上げていく工夫を行っていました。自分もこのプロジェクトに携わっている感覚を持たせることで、バッカーが自身の周りにも製品を宣伝していき、バッカーが増えていく構造を作ろうとしているのが伺えました。

簡単ですが、以上がヘッドフォンプロジェクトに見られる特徴をまとめたものとなります。AWESOMEJAPANでは、Kickstarterにおけるプロジェクト立上げ・申請の支援からプロジェクト実施中・実施後のサポートまで一気通貫でサポートをしています。この記事を読んで興味を持った方はお気軽にご連絡ください。

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Posted on: 2016年4月13日 | Author: Shinya Doi
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