
ご無沙汰しています。AWESOME JAPANの山﨑です。しばらく記事が書けていないなかったのですが、大きなプロジェクトがいくつもKickstarterにアップされていて「書くしかないっ!」と思い筆を取りました。
今回紹介するのは日本発のゲームプロジェクトです。皆さんは悪魔城ドラキュラというゲームを覚えているでしょうか。海外ではキャッスルヴァニアという名前でも有名なKonamiのアクションゲームです。
そのプロデューサーでIgaというアダ名でも知られる五十嵐孝司氏がKickstarter上で開始したのが今回のBloodstained: Ritual of the Nightです。
Igavaniaという新しい造語が今回のゲームのジャンルですが、内容としてはオリジナルの魂を受け継いだ2Dの横スクロールアクションを今、もう一度作るというのがコンセプトのようです。ゴシック・ホラーのテイストと、2Dの探索の楽しみを融合させ、現代によみがえらせるたいという五十嵐氏の思いがピッチビデオからよく伝わってきます。
そのビデオによればこのスタイルのゲームを新たに作ることに消極的なディベロッパーばかりで、Kickstarterを通して出資を募り、ゲームを作るという方向性にシフトしたのだそうです。面白いのはKickstarterを通して100%出資をするというわけではなく、賛同してくれる出資者に悪魔城ドラキュラのような2Dアクションの再来に需要があるかどうかをKickstarterのプロジェクトを通して見極めるという構図になっていることです。その上でKickstarterでの出資は追加の武器、敵、システム等の要素の実装に使用するという説明がなされています。
これなら投資が足りないということもなく、支援するファンが求めることを出資を通して見極める事ができますね。支援者の傾向として「リワードへの安心感がなければ出資を躊躇する」という大前提がありますので、それをクリアしつつファンの求めるものを届ける事ができます。
このような「過去の作品の再来・復活」という構図は成功する例がとても多いです。五十嵐氏も参考にしたという稲船敬二氏の「Mighty No.9」も同じような構図で成功していますし、このBloodstainedも残り2週間という所で50万ドルの当初目標額を大きく超えた270万ドルの出資を取り付けています。
おそらくもっと増えるであろうこのプロジェクトの行方はMighty No.9とともに日本発のKickstarterプロジェクトの増加のきっかけになるかもしれません。
プロジェクトページはこちらから、日本からの支援方法に関してはこちらをどうぞ。