
こんにちは。AWESOME JAPANの山崎です。
スパイや探偵を扱う作品には様々なかっこいいガジェットが登場します。様々なものに偽装した武器だったり高性能の通信機、コンパクトで高速な移動手段などは定番でしょう。子供の頃はそういったものに憧れ、使ってみたいと思うわけですが大抵のものはそもそも商品化されていなかったり、技術的に難しい物が多いですね。
少年サンデーの名探偵コナンはそういったガジェットが多く出てくるマンガの一つです。その中でも私が特に憧れたのはターボエンジン付きスケートボードです。車の間を縫いながら事件現場に向かったり逃走する犯人を追いかけたりするシーンが印象的でした。しかし大体のスケボーというものは自分で蹴って進むもので、動力付きのスケボーと言うのはあまり聞いたことがありません。
今回のプロジェクトはそんな夢をかなえるプロジェクトです。
The Monolithはスケボーですが、インホイールモーターと交換可能な充電池を搭載し最大時速38kmで走行可能なとんでもない性能を秘めています。
インホイールモーターというのは電気で動くモーターですが普通のようにギアやシャフトを介して車輪に動力を伝達するのではなく、車輪内に搭載され動力を直接車輪に伝達するモーターのことを言います。エネルギーの伝達の際の損失が抑えられ、各車輪の回転数を直接操作できることからより効率的な走行ができるので、次世代の電気自動車などへの搭載が検討されています。また動力機構の省スペース化にも貢献できるので、限られたスペースしか無いスケボーに搭載するのは良いアイディアだと思います。
操作は画像のようなリモコンで行い、トリガー状のスイッチを押しながらスロットルを操作することで前進します。更に専用のiPhoneアプリで設定を変えることで最高速度を時速11kmから24kmまで変更したり、スロットルの入力に対する加速の線形を変更したり出来ます。プリセットの3レベルで初心者から上級者向けまでの設定をすぐに出来るようです。
バッテリーは3種類のサイズがあり、充電が切れたら即座に交換できるうえUSBへの給電も可能になため様々な機器の充電にも使えます。普通は電源から充電するのですが、このスケボーは回生ブレーキという各社のハイブリッド車や電車に搭載されているブレーキシステムを搭載しているため、ブレーキ時にバッテリーを充電する機能もあるようです。また前後にライトを搭載していることで薄暗くても安心です。
デザイン自体もお洒落で乗ってみたいですね。しかし日本の道路交通法ではこのようなスケボーは原動機付自転車扱いになってしまうため、公道で走行すると罰せられることがあるようです。公園や私有地等公道以外のところで楽しむことをおすすめします。
このプロジェクトは執筆時現在(2015年3月上旬)、1ヶ月近い支援期間を残している状況で目標の10万ドルの90%あまりを調達しておりもう少しで達成されることが予想されます。スケボー乗りでもそうでなくても一度は試してみたいこのスケボー、お値段は1台1100ドルとかなりの高額ですが達成までもう少しのところまで来ています。他にもTシャツやジャケット等のリワードが用意されていますので「手がでないけど支援したい」という方は支援してみてはいかがでしょうか。クラウドファンディングはそういった積み重ねから新しいモノが生まれるのです。
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